皮膚は「人体で最大の臓器」とも言われます。
皮膚には常在細菌がいて外的な刺激から守ってくれています。
これら常在細菌はそれぞれの菌バランスが崩れると皮膚トラブルに発展します。
その要因の一つはカチオン界面活性剤(陽イオン系界面活性剤)で、その殺菌力の強さから肌を守ってくれている細菌を不要に殺してしまいます。すると、肌バリアが正常に機能しなくなり、背中ニキビや肌荒れ、アトピー性皮膚炎の発症の要因になります。
シャンプーやボディソープ、食器洗浄剤など「洗浄剤」に関する「アニオン界面活性剤」の毒性や刺激性よりも、トリートメントに含まれる「カチオン界面活性剤」の方が、より毒性や刺激性が高いです。
カチオン界面活性剤はお肌に残留しやすいため、トリートメントが頭皮や首筋、背中などに付着し残留すると「タンパク変性」を起こします。
その結果、肌の湿疹、背中ニキビ、ブツブツ、痒みや肌荒れの原因となるのです。
「タンパク変性」とは、タンパク質が変質して元の状態には戻らず、別質のものになることを言います。
皮膚の最外層である角質層はケラチンという線維タンパク質、毛髪の最外層のキューティクル層はケラチンが主要なタンパク質です。
タンパク質を「卵」で説明します。
「生卵」をフライパンで熱し「目玉焼き」を作った後に、目玉焼きをいくら冷やしてもまた「生卵」の状態には戻ることが出来ません。「茹で卵」を作る際は沸騰したお湯で長く茹でると、より固い茹で卵を作ることが出来ます。これが加熱による「タンパク質の変性」です。
肌や髪のタンパク変性は加熱や冷凍、紫外線、そしてトリートメントに含まれる「カチオン界面活性剤」で起こります。
タンパク変性により、髪の表面のキューティクルがバサバサと開いた状態になり、それにより水分量が減りゴワゴワした髪になってしまいます。
肌の場合は、皮膚表面のタンパク質が変性して毛穴が開いたり表皮が破壊され、そこから汚れや余分な油分が入って毛穴に汚れが溜まってブツブツやニキビが出来たり、さらに加えて日々のトリートメントで界面活性剤が侵入することで、肌の炎症や痒みなどが発生します。
これが背中ニキビや肌荒れ、アトピー性皮膚炎の発症までの原因です。
せっかく髪を綺麗にしたくても、間違った知識だと色々なところにダメージが出るので、正しいケアと知識をちょっとでもお伝え出来てたら幸いです!